詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
せみど
本棚の一番端でへこたれた文庫本のような人生
13
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せみど
4かける3センチの絵を切りとって私の代わりに笑ってわたし
5
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舶女チェルシー
決断をしたためる日は冴え渡る夜空に紺のインクをもらう
28
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舶女チェルシー
力込め握りつぶしたかもしれぬ強いあなたの桃な感受性
8
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本能寺
斎場に 一陣の風 桜舞う 父の魂 登り逝くのか
31
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海恵ふきる
世の中で言えないことが多過ぎてわたしは小さくなってゆくのか
12
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たけくらべ
おみなごの恋の心は見えねども確かにあらむ大人しやかに
22
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寒月
大樹たれ君 動かざれども言はざれどもしかとぞ立てる大樹たれ君
4
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滝川昌之
プレミアと 名のつくものは 多けれど 名のらなくても 君はプレミア
4
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滝川昌之
大学へ通う息子を 見る妻の その目で 昔俺を見ていた
15
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えこ
ひとりでは贅沢すぎる柿の実を分ける人もなくただ皮を剥く
18
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コーヤ
眺めては心に響くことなどを紡ぎ詠む夜楽しきひと時
30
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えこ
私こそ被害者だという顔をした少女に問を投げかける海
11
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藍子
柿の種お願いだから平均に食べてよピーナツ私の仕事
13
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林林
「明日はね愛しい人に会えるんだ」窓辺に育つ長葱に云う
35
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浅村由基
窓がらすつゆを返せど白む息僕はかわらずここにいるのに
5
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ててぃり
はなすすき 月はみなもに薄雲にあるかなきかに香るかざなみ
12
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まきずし
鍵盤を たたく姿に 日がさして 小さな君は シュローダーのよう
7
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蔓葵
冬の夜の月影くだく荒波におぼつかなしやおきの海人
14
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惟神由里子
泡雪の魔法が溶けた夜の街かすかに残る雪の淋しさ
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