恕道のお気に入りの歌一覧
灰色猫
産まれたて秋の冷気に包まれてほかほか馬糞が息をする朝
25
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灰色猫
千年後何万年後何度でも生まれ変わって巡り逢おうね
23
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矢車菊
七歳のきみの心で理解する別れに優し花の便箋
26
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詠み人知らず
複雑だ 我に相談 君の恋 気づいてないのね 何て残酷
5
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リクシアナ
筆洗の墨にしずくに恋もみじ彩なす水をうつす画仙紙
21
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詠み人知らず
貴船菊七草に繼ぎ咲きにけり君清しくて古都を偲びる
21
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ほ、ほ、ほのか
美しく 語ることより 真実を 語らんとする 気迫が勝てり
10
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コーヤ
秋の香のシャワーを浴びてペダル漕ぐ優しき風が頬を撫でゆく
31
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リクシアナ
渓流の水のうねりにひとひらのもみじ筏は淋しく遊ぶ
26
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多宇由いなき
盲目の人共に立つ浜辺にて 今まさに世界を満たす ひかり
8
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多宇由いなき
水深20メートルのリビングルーム ソファ マンボウ 光があった
3
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秋日好
特別な名前ひとつを身の内に過ぎゆく男をやり過ごしている
17
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雲海
萩の露光をかえし燃ゆるよな葦も水面も朱の夕暮れ
13
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秋日好
鉛筆でサンキューと綴る五歳児の踊る文字見て微笑む夫
23
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せし
不発弾この脳天を撃ち抜いて痛み無くともフラッシュバック
5
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炭酸水
編みかけのセーターあてた肩ごしにあったかいねと君が微笑む
28
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へし切
何かなし秋の夕べはもの思ふ心にかかる弓張の月
28
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へし切
咲く花も人も盛りに華やいで 散りゆく時のなほ愛おしき
32
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詠み人知らず
誕生日祝ってくれし友あらば歳を取るのも幸せなりき
25
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詠み人知らず
人の恋羨んだとて仕方ない 秋桜畑に夕陽が燃ゆる
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