絮谷新のお気に入りの歌一覧
恣翁
咲まひたる桜に吸はれ 呼吸する海市のごとく 我消えぬべし
20
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麻
篝火や涙の跡もかき消して散るとこそ知れ雨の夜桜
25
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リクシアナ
軽四輪駆って出湯は十勝岳 ふきあげ温泉 残雪露天
16
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只野ハル
ビールやワインと違って水道水が胃に重く溜まる夜
10
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麻
いかにせむ思ふ人だになきものを虚言とてや恋もするかな
19
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麻
名にし負はば時を戻せよもどり橋きみが歌ひし冬の頃まで
18
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只野ハル
日向のベンチに片側だけのブックエンドのように座り微睡む
12
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リクシアナ
北へ行く ただそれだけの鳥達は 桜の花に出会うことなく
23
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恣翁
玻璃瓶に 愛しき裸虫身悶えて 這ひ回りたる夏の夕暮れ
16
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恣翁
老友や 死の予感だに 共有を崩さで居らむ 冬のベンチに
24
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只野ハル
君の歌詠み人知らずと名前変え見れば寂しく雁の飛び去く
23
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恣翁
君が手の匂ひや 紐に残るらし 庭の鞦韆 黄蜂つつけば
20
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リクシアナ
渓流を見おろす窓に飛ぶ雪の掻き消す春に霞むせせらぎ
22
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寺峰 薫
曉の 光に染まる 白椿 散り行く樣さへ 美しくもあり
9
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リクシアナ
過ぎたこと語れば蒼い唇に花の名前を呟いてみる
14
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リクシアナ
目を閉じて紫色の残像はいつかの春の菜の花のネガ
19
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