佐藤水村のお気に入りの歌一覧
美津村
声張りて凧揚げてゐし父と子の去りて砂浜夕凪となる
14
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恣翁
置く露の凝れるに 梅の開き初む はや大寒になりにけるかな
18
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恣翁
火取り蛾の白く群るがに舞ふ雪は 夜の色さへ埋み消しなむ
22
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たけくらべ
なまはげに怯えし子供泣き止まづそれが父だと知りてなお泣き
18
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乙女田虎子
言わなくてすむことまでも言いそうで黙ってガスの炎眺むる
8
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灰色猫
すくっても すくい尽くせぬ ものばかり 空へかかげて こぼれてしまうよ
27
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乙女田虎子
くつくつと鍋焼きうどんを作りおり無言の君はまだ不機嫌で
8
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乙女田虎子
うす暗き浮世小路に咲く花も愛でる男のひとりもいれば
7
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乙女田虎子
かろうじてたもつ椿の貞操もはらりほどける君の手のなか
8
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あふひ*・○・*
平泳ぎしながら覗く青空は子供の頃ときっとおんなじ
18
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恣翁
松の薪燃えて 俄かに部屋中を 銅色に明く染めけり
23
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乙女田虎子
はぐらかすバツが悪いと目をそらしそれはさておき腹がすいたな
4
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びあこ
初恋の君は焼きそばたこ焼きとメロンソーダがよくにあうひと
4
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ゆりこ
陽も射さぬ北風すさぶ街角に警備員らは今日も明日も
16
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矢車菊
透明な音楽のやうにわたくしの傷に触れきしきみの指先
19
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矢車菊
なぜ歌を詠ふのだらう 答へなき問ひと知りつつまた詠ふなり
11
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乙女田虎子
放たれて白々明けの空の下ホトトギスなくさめざめとなく
2
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桐生賄
雪が降り 人影の無い 墓参り 新雪を行く 足跡二つ
16
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恣翁
青白き海底に似たる雪道に 夜汽車のごとく 瀬の響きたり
24
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乙女田虎子
黄昏にさえずる鳥の一羽いて花散里の慟哭をきく
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