神田央子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
奇跡など起こりはしない焼き場にて儚き蝉のひたむきを聞く
57
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灰色猫
君のその笑顔を見たら照れるから深くかぶった麦わら帽子
44
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銀
なりたいと思うひとにはなれなくていつもまあるく深爪をする
11
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銀
宇宙との交信中の片手間でたまにこちらを向く扇風機
9
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灰色猫
鬼芥子の赤から赤へ渡りゆく初夏を旅する青条揚羽
30
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恣翁
隧道の天井濡らす雫だに 首に垂るれば 肌粟立ちぬ
17
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詠み人知らず
豚肉にチーズとトマト巻きまして わさび醤油があうかもしれない
4
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滝川昌之
雨呼べば阿夫利神社の参道の独楽を数えて雲登りくる
24
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藍子
薄暑なり緑の季節吹く風は汗も爽やか躍動の時
17
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リクシアナ
緑青の煉瓦庁舎の前庭に遅き春きて水鳥遊ぶ
24
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リクシアナ
円錐のグラスの紫カクテルとボサノバ甘き春の黄昏
16
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リクシアナ
夏鳥のさえずる径を君とゆく遅きリラ咲く北国の杜
25
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石川順一
ユキノシタ蔓延る水路沿いを行く河津七滝見終えし後に
25
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滝川昌之
濃くなれば雨を知らせる百合の香に虜の蜂は羽音濡らして
26
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恣翁
青黒く 庭のヤツデを染め上ぐる 鳴神月の雨の色かな
23
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石川順一
不意に吹く風が葉裏を露わにし全ての濃さを薄くして行く
80
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石川順一
団栗を水に漬ければ二個が浮く種をまくのは何時にしようか
27
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矢車菊
てのひらに切手のごとくさくら触れてきみに手紙を書こうと思う
16
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詠み人知らず
薄すぎず濃くもないから心地よく くるまっている 君のきもちに
24
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へし切
はなやいで今をさかりと咲く花を吹きな散らしそ春の山風
30
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