大森ゆきえのお気に入りの歌一覧
恣翁
江渡る人の心を 乱したる柳絮に 別れの笛の音聞こゆ
21
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悠々
ひねもすの春のしぐれの窓に凭り そらごと詠みてひとりあそびぬ
26
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おとめつばき
なんとなく世界じゅうからきらわれているような気がする十四歳
8
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リンダ
ブルーカラー ホワイトカラーを知った日に父のステテコ物干しで見る
10
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恣翁
谷間の青き篠竹 細波に媚ぶがに揺れて 流れ抱けり
23
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詠み人知らず
クラス会 話題によって席別れ 筋肉 病気 下ネタ 病気
19
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詠み人知らず
栗かぼちゃうまく煮えたはいいけれどコイツでむせて死にたくはない
2
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おとめつばき
塗りたくる口べにの赤に憬れた少女のわたしも 大人の私も
2
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咲耶
「皆の者、降りよ!」と心で念じると一瞬王様天王寺駅
11
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詠み人知らず
横浜の海が似合うという人が 通天閣の下をうろつく
13
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詠み人知らず
葉桜は見向きもされず働いて 次の花弁を 育んでいる
28
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栞
春物の衣装ケースのふたを開け想い出たちに襲われる午後
24
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月虹
雨は止みさくらふら降る国道に春を残して舞い散る桜
61
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林林
米糠の中で茹でられ冷まされた筍を今取り出してみる
15
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潮月繁樹
裏山の 顔を出したる 筍に 一鍬入れりゃ 鶯 ホケキョ
17
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鞠花
春キャベツ塩をふろうか和えようかふたりの家でひとりでなやむ
5
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己利善慮鬼
一歩目で桜の波に飲み込まれ眩む世界に見失う君
6
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詠み人知らず
好きなひと背中がそこに見えるのに フォークダンスは 終わってしまう
20
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矢車菊
さくらばな夢の終わりに見るものをぼくはひかりと名づけるだろう
10
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月虹
気付けないことの多き世の中で君の心に触れる喜び
62
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