千草ななせのお気に入りの歌一覧
水海はるこ
目を閉じた時だけ進む長針にぬすまれている春の時間は
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水海はるこ
幻想で育てた虎を大丈夫それは猫だと教えてもらう
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水海はるこ
後味が拭えぬ朝は透明なコップについで薄らぐように
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水海はるこ
ねだから言ったでしょうまた僕たちは会えないけれど会えるんだって
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水海はるこ
笑わなくてもいい泣かなくてもいいただあるだけであなただから
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水海はるこ
爪先まで満ちていけばいい二人ともひだまりの心地であればいい
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水海はるこ
好きな本いつも開いてる一ページ開きぐせまで一緒ならもう
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水海はるこ
深海のぬめった泥をビン詰めに見えないところをあなたにあげる
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水海はるこ
道端の石っころにも総理にもおんなじ口調で話すのだろう
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水海はるこ
春の夜に淡く放って鳴り続く公衆電話は君につながる
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悠々
金もなく友人もなく恋もなくないないづくしでしぐれ道行く
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水海はるこ
「おんなじね」って笑えば満ちる溢れ出す光の窓辺で君と紅茶を
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水海はるこ
君を呼ぶ旋律増えていつの間に知らない音が出せるようになる
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水海はるこ
インプットされた想いを越えたとき生まれた意味がわかった気がした
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水海はるこ
好きになっちゃだめだと唱えるときはもう真っ逆さまの半ばの終わり
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水海はるこ
ひねくれていて皮肉家で繊細であなたの中の可愛いあなた
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水海はるこ
言の葉よ風をまとってどこまでもゆけ君の住む街まで届け
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水海はるこ
心からあなたの幸せ祈れない夜にはひとりでプチプチつぶす
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詠み人知らず
幸せが棲んでる気がする暖かな朝日のあたる三角屋根の
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水海はるこ
未送信ボックスにたまるあなたへの書きかけはきっとそのままになる
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