己利善慮鬼のお気に入りの歌一覧
松本直哉
夕づつのゆれさだまりて西空をあをよりあゐにうつりゆく色
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芳立
知らぬ間にまたビル建ちてゆく川のひかりと風は変はらざりけり
6
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芳立
ふると見よ雨ひぬ里にふく風の糸に縫ひたる藤いろの袖
6
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へし切
移りゆく時の随に翁草 何はじらはむ真白き髪を
24
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秋日好
冗談で「手ごめにする」と取った手の細さに君はただうろたえて
14
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睡魔の塊
高々と雲居の朱く朝燒けや追はれつ渡る明けの薄月
14
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矢車菊
恋がまだつぼみであったあの頃のきみはレモンの香りがしたね
20
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ハナアルキ
バス停に掠れて見える行き先は きっと見知らぬ誰かの家路
18
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詠み人知らず
柔らかく手を伸ばすよな木々の芽に 赤子の姿重ね春行く
8
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愚と楽
咲くを愛で 散るを哀しむ ひとのよに 繰り返し来る それぞれの春
28
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もり
憎むこと愛すこととは並列でふたつあってのパピコアイスで
9
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矢車菊
さくらばな夢の終わりに見るものをぼくはひかりと名づけるだろう
10
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矢車菊
散る花のたったひとつのしずけさでやさしさひらりこの指とまれ
9
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時雨
蛍なす窓の灯に日々冴えて 美濃の細道踏み分けりたり
10
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成瀬山水
いつからか眠る時間が長くなり今日もひっそり世界を閉じる
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あまおう
先駆けて散り始めにもなりそうな 今日の貴女のつれない言葉
20
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夢士
ゆらゆらと陽炎の立つ野の原に遠き昔のすみれ摘む君
19
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来夢
亡き祖母の 詠みし短歌の 文字に見る 戦時戦後を 生きた証を
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高安
こぼれ落ちまたこぼれ落つ身のうちにかくもあまたの歌ありしとは
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ろうきゅう
絶対に誰にも言っちゃダメだよと 聞いた名前が胸につかえる
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