美津村のお気に入りの歌一覧
速魚
澄み渡るこの空ならば 私も溶けてゆくこと許されそうな
24
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有
己より 賢き者の おらぬげに 振舞ふ猫の ひっくり返る
8
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有
亡き祖父は 七十路にても 若き日の 戦の夢に うなされにけり
18
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みつむし
雨空の夫のもとへメールするここは快晴仲秋の月
2
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みなま
なつかしい声きくような散歩道 金木犀の蕾ほころぶ
23
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満ちる
飾られた軽い言葉は一言も 一言たりも欲しくはないの
7
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速魚
曼珠沙華いつか零した罪の色忘れぬように滲んで燃える
16
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inosann
お互いの痛がる所に湿布はる年を重ねた夫婦のありよう
31
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詠み人知らず
宗派ごと形異なる石の墓黙礼しつつ脇すりぬけて
5
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ふきのとう
ランドセルを背負いてみせる幼児の心はとうに新一年生
21
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木蓮
「大好きなワインと料理で待ってます」業務メールに紛れて受信
3
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麻倉ゆえ
二年後も生きていること前提で計画を立てゆっくり生きる
6
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詠み人知らず
敵赦し己を赦し過去さえも愛せばひっそり逝けるでしょうか
5
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恣翁
雪のごと 白く広ごる沙の上に 降り注ぎたる月 霜に似る
25
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みなま
うつろなる心地に雨の染み入りて庭のばらさへはかなしとみゆ
17
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葉月きらら☆
メールだけ削除できずに抱きしめて番号を消し終止符にする
27
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速魚
青い背と銀の腹を輝かせて海を写して秋刀魚くる
13
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詠み人知らず
「祖国」とは近寄り難きことばかな「ために死す」かを我に突きつく
13
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詠み人知らず
夕暮れの観覧車から見る空はゆっくり私を淋しくさせる
33
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みなま
夕風にカフェカーテンのビーズ揺れそろそろ明かり灯しましょうか
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