詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
紫草
ただそうかそうかそうだったのかと思いつつ一日終える冬の日のあり
27
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詠み人知らず
吾を見る猫の目暗く悲しくて 何時からこんな暮らしになったの
25
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恣翁
出稼ぎの家々なるか 戸を閉ぢて 水仙の庭に鶏鳴くばかり
60
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詠み人知らず
それっきり帰ってこない末っ子の 運動靴の底の薄さよ
20
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詠み人知らず
天空の高みより雨降るごとく不可視の雲雀さへづりやまず
6
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もぢずり
忽然と出現したる卒然と消滅したる眉の涼しさ
2
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もぢずり
数へらるる程の思ひ出アルバムの増ゆることなき二十七年
3
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もぢずり
つまりこれ「いつかみな死す」涙より甦りたり夕の米研ぐ
3
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紹益
櫛の歯が 抜け去るように 消えてゆく 古い町並み 思い出の人
27
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夢士
車窓より土手の桜のさんぶ咲きちょうちんの灯の続くを眺む
19
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夢士
子らが来て賑やかになり家のなか空き部屋すべて孫に荒さる
30
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聴雨
朝露の結べる夏の野に出でてまだ見ぬ花の色をうらなふ
16
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あまおう
特定の 秘密の保護に あたるから きみにも言えぬ 歌を詠む趣味
38
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あまおう
神々し線香時折りなびいてはゆらりこの身に絡むまぼろし
39
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あまおう
傘もまたきみと同じで複雑な多面体だと気づいた小雨
51
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聴雨
夜深く身を知る雨の降り初めて時かた待てど月は隠るる
5
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紹益
製糸場 世界遺産に 決まれども 忘れてならぬ 女工の哀史
22
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聴雨
わが胸の内に懐けるあをよひら滾る思ひを雨にながして
9
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澄舟
歌詠むは時にとどめを刺すに似て研ぎに研ぎての言の葉放つ
31
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中井れん
みづの上を流れる鴨の背の上に仰のけにして空ながめたし
2
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