リンダのお気に入りの歌一覧
リクシアナ
雪溶けて百葉箱の顔のぞく春ひそやかに廃校の庭
91
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falcon
夜半の雨軒の雫のおと聞けばまなうらにさへ花の散りかふ
18
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詠み人知らず
落下した砂の女の蟻地獄 かさつく皮膚に 快楽の浮く
11
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へし切
孫のため祝ふ兜の清しさよ親子につなぐ端午の飾り
23
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詠み人知らず
気がつけば煙草 アイフォン 辞書クルマ 然れば心も 電池仕掛けに
17
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只野ハル
噛み癖も狭いところに入るのも太古のままの猫の本能
8
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麻
おなじ樹に咲く躑躅花にほひぬる隣の色は妬きものかは
15
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あふひ*・○・*
親鳥は小雪ちらつく蒼空に卵暖め身動ぎもせず
21
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Chico
鋼鐵の咆哮烟る二號線 赤いしつぽの驅け拔けた跡
19
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灰色猫
水神の 清水が滾る 渓谷で しばし月毛の 馬を休ます
31
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本能寺
月明かり 受けて輝く南天の 赤さに映える しらゆきの庭
24
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コーヤ
寒さ中縮こまりながらパンジーは小春日和を望みて過ごす
12
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野々花
味気ないビニール傘に雪の花咲かせて夫が「ただいま」と言う
18
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詠み人知らず
つま先が痛いを越して分からない 果してそこに あるのだろうか
16
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野々花
モナリザに習ったような微笑みの母の遺影に届く冬の陽
106
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只野ハル
日曜日車椅子二台はあれど一人で押せずに家にいる日
20
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恣翁
「ただいま」の声に 玄関出て見れば 黒き裏見せ 吾娘の靴あり
20
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只野ハル
朝も寝る昼も寝る夜も寝る父トイレが夜に多いのはなぜ
10
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夢士
リヤカーにカセット提げて流し来る「お芋おいも」と香る秋風
14
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只野ハル
最期にたった一度だけ頷いた扇風機の首伝うオイル
10
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