午のお気に入りの歌一覧
遠井 海
何にでもなれる希望と引き換えに就職祝いの時計を着けた
12
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詠伝
惑わない氷の女でいたいのに悔しや吾が身の熱伝導率
18
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詠伝
朦朧と金魚は闇を揺蕩ひて誰の失ひし精霊なるや
3
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紫草
ただそうかそうかそうだったのかと思いつつ一日終える冬の日のあり
27
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ちりピ
サイゴンに生まれた名前のない猫があなたを愛し続ける私
7
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南美帆
助けてと言いたいけれど躊躇いて汗かき笑顔の絵文字送りつ
3
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詠み人知らず
ただ独り寂しさ耐えてみる雪は悲しみはらはら重ねて積もる
14
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なな生
空遠く月は凍えて光りおりつないだ手から別れの予感
32
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紫草
雨だれのフロントガラス越しに見たきみの笑顔の歪んで流る
15
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詠伝
草を食むけものの眼にて広く野を眺めるも矢張り彼しか見えず
7
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紫草
いいわけの手紙を書けばさびしくて遠景けむる一月の雨
37
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詠伝
いつか来るすべての飾りを棄てるとき屹度あなたを抱きしめさせて
9
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詠伝
檸檬の外皮がりりと噛んで覚醒すそうこれは苦い。苦い恋、だ
6
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詠み人知らず
空と海からしか逃げだせない国があり夜行のバスを待ってる。
2
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高島津 諦
失った過去が綺麗に見えるからぼくらは失うために生きてく
8
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詠み人知らず
好物の伊達巻を食む母の笑み幼く哀し空は晴れども
8
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詠伝
うつし世のすべての氷が溶けたころ蛇のやうなあそびをしよう
4
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芳立
改築のための退去に応じない三号室のポルターガイスト
7
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高島津 諦
これからもきっと私は生きるから好いてくれると嬉しいのです。
4
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芳立
くどいから皿の最後の一枚を投げてやつたら静まつた井戸
9
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