備前 大輔のお気に入りの歌一覧
恣翁
肩窄め 薄紅の山茶花のごとき女は 氷雨に濡るらし
28
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芳立
ちりつもる枯れ葉をたけばひと年をくゆるばかりの煙なるかな
12
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春咲
ふるゆきの 翁のしろかみ 切りしおり 重ねし年と 恩をおもひづ
15
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恣翁
森々と古都に降る雪 重畳と連なる甍を 明日染むべし
32
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恣翁
寒気満ち 霜を帯びたる天の川 無人の地上を圧したるかな
34
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日向猫
手袋はいつも片方落ちている 諦めたように片方だけが
24
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日向猫
どうか君は笑顔でいてよトテチテタ鉛の兵隊なみだひと粒
24
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恣翁
雪冠るイヌマキの枝 撓垂れて 吐息つくがに 時に震えり
18
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浅草大将
翼なくてつちに呻かふひとの身のいかでか鳥と空に歌はむ
8
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恣翁
青葉から覗く柚の果 冷ややかに 目覚めさすがに 我が眼を射けり
31
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小林道憲
北嵯峨の旅行く人の跡絶えて池の水面に冬雨の降る
23
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芳立
しらまゆみ春と浮かれてつがへては二つ放てど残る矢ぞなき
5
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ほの香
今宵の天 崇美な月暈拡がりて憂き世の小さき自己省みる
6
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聴雨
おぼろなる年の記憶と重ねみる藍墨の夜に満ち足りた月
11
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恣翁
枯れ尾花靡く浜辺に 白く立つ潮頭より 波の花舞ふ
20
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もぢずり
半月を見しより七日椋鳥の樹と暗雲を洩るる満月
4
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浅草大将
かかる身はただふるふなりぬばたまの夜露の恵みひそと受けつつ
7
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ほの香
けふのそら青磁の翠、碧 思わせてその色保てとさゆを飲みたり
5
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ビビ
身体から絞り出したる心根を瞬時に醸す真夜中の青
11
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恣翁
低き空の下なる杳き海鳴りを 息で硝子を曇らせて聴く
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