岡 恵里のお気に入りの歌一覧
miyafi
砂糖水が嫌になつた液態は一人で決めて花へ零れた
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miyafi
吸い込んだ息より熱い息を吐き体は燃ゆる走れ走れと
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miyafi
ぽつぽつと鼓膜を叩く子守唄 英和辞典は枕の高さ
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詠み人知らず
朝方はぶんぶん飛ばすトラックが驅け拔けていく2号線に御用心
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詠み人知らず
さやうなら夏の窓辺に鍵をかけ季節は巡るじゃあさやうなら
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詠み人知らず
涼しげな菜の花描かれた葉書には「夏が終わる」と書ゐてをりました
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紫草
姑が泣く夢を醒めてもうら悲し冷えた指先額にあてる
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もぉりもり
埋めたてたポニーテールの哀しみを、振り子がいまも微調整して
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もぉりもり
わが夏は飛び散ったから肉片のような光を舌で転がせ
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詠み人知らず
臨終の舗道に蟬のたましいの五分の火花はぢゃりぢゃり散りぬ
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夕葉
眠らないイルカの夢を見たような代替不可の青色の空気
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夕葉
背景に溶けていくぼく君からは何色ですか消えてませんか
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味醂
ていねいな絵文字よ不意に火のごとく飛行機雲は空を射抜いて
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味醂
愛情のような色した寿司食んでゆっくりでいい届けとおもう
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夕葉
ゆうれいの横切る影で目を覚ますラジオの音はいつも潮騒
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岡本歩
眼裏の禁じられたる色彩は或る日いかなる声に現れ
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岡本歩
後ろ向きに駆け出ず坂の夏雲に飛行機たちが飲み込まれおり
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詠み人知らず
地の果てのホテルで開く聖書には 誰を助ける意思があるのか
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詠み人知らず
それぞれの真夏、それぞれの青さ束ねれば 眩暈のする永遠
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詠み人知らず
簡単に悲しくなれるわたしたち嘘吐くように星は生まれる
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