もぉりもりのお気に入りの歌一覧
やねうらねこ
結び目がほどけず積み荷をおろせない過熱炉心の報道つづく
6
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紫草
やすらかに眠りたまえやことさらに重さを増して夜の裁ち鋏
18
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虫武一俊
イチローが一朗になる夕暮れに老人たちのしずかな眠り
10
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虫武一俊
死になさいって渡されているこの縄をわたしは飾ってしまう気がする
50
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田中ましろ
いつ見てもあなたがまぶしすぎるのは僕が日陰にいるからだろう
38
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羽
湘南の文字の右側かくされて淋と見えたりホームにひとり
9
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羽
公式は忘れたけれど黒板に響くチョークの音はやさしい
15
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魚住 蓮奈
このほしの最南端からダイヴして衛星軌道にのる春の風
8
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山本左足
地軸から傾いているこの星に生きるものみな傾くさだめ
9
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おおしまゆきこ
ぼんやりと暮らしゆくうち占いのラッキーデーはとうに過ぎ去り
9
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環
たをやかな風にゆらいだ薔薇のいろはすでにかわいてゐるはつなつの
6
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ほたる
靴紐のゆるみに気付かぬふりをして真っ直ぐ歩く躓くまでは
14
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ビビ
白髮さえ我を綾なす絹絲と思えば愛し 紬が似合う
9
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@
冷藏庫のうなりが途切れる一瞬に魚は靜かに目を濁らせた
4
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詠み人知らず
化粧水あおを落としてあっさりとからっぽになる今日が終わった
6
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さとうはな
制服を脱いでジーンズに着替えれば夜の闇さえ超えられそうで
16
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アイダ
野のうばらにほひはかなく移るとも手折られてこそなほめでたけれ
3
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ほとり
くだものは果てであること。果てしないいのちの果てになる糧のこと。
12
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田中ましろ
このままじゃ野良猫だった日々のこと忘れてしまう。ひざ、いいにおい。
45
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田中ましろ
ひとすじの雨になりたいまっすぐにあなたに落ちていくためだけの
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