鍬乃呑のお気に入りの歌一覧
笑能子
淡々と眠りの欠片を積み上げてそして静かにひと夜を閉ざす
3
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いり子
君のその深刻そうな口振りがむずがゆくって落ち葉掻き出す
5
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ふきのとう
新しき手帳開きて空白を埋める楽しみ見つけてゆかむ
14
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ふきのとう
大雪に荒れくるる海の日本海寄せくる波に冬の厳しさ
11
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五穀米
幻滅をするかもしれぬ若き日の夢の名残に今会いにゆく
8
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遠井 海
満腹はあっという間に来たけれど満足の来ぬ食べ放題かな
10
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みやこうまし
嫌な奴先きにぼちぼち去って逝き涼やかなれる老いの周辺
12
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詠み人知らず
慣れてきた周りの人が次々にうつ病になるこれで四人目
3
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まがね
今日未明死去のニュースを聞き過ぎていつ亡くなったか解らなくなる
2
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まがね
ため過ぎた涙湯船で流したらぽろぽろぽろぽろお湯が溢れる
9
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鹿男あほでよし
絶対に正しいことが 絶対に今日も誰かを 傷つけている
17
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南 骸骨
豆付いたもやし炒めを出す店が貼り紙一枚で消えてゆく
3
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みやこうまし
木枯らしに白砂を駆ける枯れ落ち葉群れて泳げる小魚のよう
11
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笑能子
バタバタと過ぎ行く暇その隙間苦々しきも時に楽しみ
2
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市川春水
あはれかな やがて食はるる牛の仔の長き睫毛に冬陽きらめく
23
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ふきのとう
大根を樽に漬け込みとんとんとまな板たたく冬冷えの朝
17
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遠井 海
おたふくの我が子を人に預けつつ不甲斐なき母他人の子を看る
22
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詠み人知らず
風邪を引きむずかる孫の熱き手を水に晒した我が手でくるむ
21
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暁真冬
走り出す我が子の背中眺めつつ煙草に偲ぶ父親の味
10
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