詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
只野ハル
昨日とは違う何かに遭えなくて歩幅縮んで帰る夕暮れ
16
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卯月
憎しみにいつか終わりが来る日まで僕らは君を離しはしない
10
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芳立
まだ知らぬ調べ聞かせよひさかたの明星をいまめぐる歌姫
8
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芳立
祈りこそいのちなりけれこと葉なき枯れ木をあらふ冬の雨かな
13
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松本直哉
飯釜にあしたの米を漬けおきてあきのくりやのあかりを消しぬ
7
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芳立
聞き知るとゐれば御法にきくの花咲きもせぬ身としら露のころ
7
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松本直哉
聖水盤ゆびさきぬらす聖堂にやはらかく降るオルガンの慈雨
6
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松本直哉
みどりごの母の子宮を蹴る秋の酒倉にサンテミリオン熟す
3
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松本直哉
さかしまにはりつけられし使徒ペトロ思ひつつ炊く鰯生姜煮
3
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松本直哉
背のびして星ともしつつこどもらはノエルへの日々指折り数ふ
5
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松本直哉
マジョルカは今日もしぐれてほつほつと変ニ長調雨だれの音
5
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芳立
冬立つと蛙はこもるしたくして土あたたかき稲株のもと
7
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松本直哉
ミュゼ・ロダン午後の陽さしてとこしへに抱擁のまま白き恋人
7
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へし切
雨の中歩むに似たり人生もいつかは見ゆる晴れわたる空
23
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卯月
図書室のカードで始まる恋もある坂の向こうに広がる夜明け
11
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卯月
古書店の扉の奥へ旅に出るほんとうのぼくを見つけるために
11
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卯月
立ち上がり初めて歩く人のごと死を生きる者と歩く青空
11
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卯月
何もかも色を失くして落ちていくくらやみの中 ぼくはひとりだ
5
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へし切
心をば何たとへむ月草の仮の命になほ乱れつつ
22
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芳立
夏麻びく命絶えにしおのれとも知らでや秋の野辺にまぐはふ
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