遠井 海のお気に入りの歌一覧
みやこうまし
死ねばわが部屋の乱雑見られるや 掃除怠れぬ身も清くあらな
14
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葵の助
子の手から叩き落とした油性ペン一瞬でいいぼんやりしたい
12
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イマココ
苔むした桜の老樹に触れ居れば手のひらつたう歳月の濤
3
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盲目泥棒
過労死の寸前だった頃の手帳トースターで焼くその二分間
3
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詠み人知らず
亡き母の文庫本読み気に掛かる 何を想うや折り目のページ
184
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ぺんぎんくらげ
夕暮れに ぽかりと白く 浮かぶ月 夜とはちがう あどけなさ秘め
2
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朝がお
鍋囲み湯気の向こうに若き君 何も言わずに箸でちょっかい
7
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みやこうまし
叱っても甲斐なきことに馴らされて認知介護のベテランとなる
19
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吉奴十三世
思ほえず席をゆづられいかがせむ かほどの年と覺へぬ我は
5
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高島津 諦
愛情と支配と熱と暴力をぬめった素手で選り分けている
3
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葵の助
リロードをし続ける指先ひえる 人が嫌いと呟いたあと
4
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三嶋
君の手で握られたままの心臓がひとりの今もどくどくと鳴る
17
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さまよいくらげ
こんなにも華奢な骨格ゆるやかに他人のものの君を抱いたら
6
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まがね
「ブサイクな顔になってる」と指をさす君だけが気付く僕の疲れに
16
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サセボ
誰よりも 死の近くにいるはずなのに生きるあなたの力強さよ
2
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日向猫
ビスコやらチョコボールやらただ単に好んだものをお供えにする
34
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詩衣
「好きな色は何?」と聞いたら「透明」と答えて消えていきそうな君
7
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あきなり
永遠を誓えぬ指で受け取りし友のブーケをそっと撫で居る
9
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詠み人知らず
素数の日禁酒すといふ我が恩師思ひ出しつつにごり酒呑む
5
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やながわ亜弥。
バイバイと電車に手を振る幼子に 月曜初めの笑顏をもらう
5
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