遠井 海のお気に入りの歌一覧
紫草
黄昏の校舎の裏に唐突にトランペットは繰り返し鳴る
20
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高島津 諦
新鮮な唾液の味をようやくに知って逃げられないなと思う
2
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いちにのパッパ
「あのおじさんこわいおじさんなんだよ」と聞こえる声で言っちゃ駄目だよ
3
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結美
この世界に 女が私ひとりでも叶わない気がする そんな恋
5
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日向猫
のびをする猫の背中の曲線をするするすると滑走したい
16
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片井俊二
天井の木目に沿って入りゆく子供のころの発熱の夜
4
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薫智
雨で知るより添う傘の小ささも耳の後ろのほくろの位置も
23
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詠み人知らず
サカナよりヒトに変りて肺呼吸その一瞬の産声たのもし
8
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浜野
産道を通らなかったわたくしはまっすぐに行くことが苦手だ
8
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リンダ
「おかんより好きな男子が現れへん」二十五歳の吾子タメ語でぼやく
8
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詠み人知らず
オリオンのほうへとあくびする君のほのあおじろき切る歯つぶす歯
4
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詠み人知らず
胴体より足引き抜けばつやつやとなまめき光る烏賊の臓腑よ
6
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せいか
秋の陽に石粉のさわさわ舞い上がり仏の顔は彫りだされゆく
5
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葵の助
真夜中に踊り出しそう子の畳むタオルくにゃくにゃのまましまえば
6
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イマココ
衿元のファーの手触りやはらかく冬も悪くはないと微笑む
2
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高島津 諦
人を見る目だけは確かだそうですが目つきはかなり悪いようです
3
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まがね
付き合ってる事実はあるけどこの胸の感情はきっと「片思い」だは
3
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葵の助
あんな子もいたねとうっすら思い出されるまで早く薄まれ、私
6
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ふきのとう
無口なる長女がそこにいるだけで和みとなるや里帰りのとき
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ほの香
父が逝く 心電計など見てないで その手を握っていればよかった
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