想野のお気に入りの歌一覧
浅草大将
酔ひさめて去りゆくひともおほ方の春高楼の花のうたげは
14
もっと見る
ふきのとう
柚子の香の広がる湯船に身をしずめこの一年を思いおこせり
15
もっと見る
へし切
老いぬれば渾べて寒気は身に沁みてひとり寝るはなほさらのこと
21
もっと見る
浅草大将
狂ひ咲く花の命のなに惜しき明日は吹雪とともに散るべし
17
もっと見る
悠々
ぴあの弾くひとのあるらし細雪音無く屋根に降りつむ夜かな
24
もっと見る
詠み人知らず
庭に出で触れぬ松の木、植えし父、亡き歳月を年輪に重ね
5
もっと見る
夢士
霜柱朝の陽を受け光をり道行く人のマスク真白き
16
もっと見る
浅草大将
心してみたみよ裁けこののちの栄え滅びにあへのみくすを
14
もっと見る
桜園
落ち込んで気持ちのしずみし夕げには旦那の作りしやきそばたべる
16
もっと見る
浅草大将
懐がますます寒くなるばかりとしの瀬おそふ真冬のカンパ
10
もっと見る
灰色猫
償いで あるかのように 鍬を持ち 泥にまみれて 田を起こしゆく
23
もっと見る
詠み人知らず
辞任せし官僚までが当選す泥流のごと解散選挙
7
もっと見る
みなま
二回目の入院前夜 口数の減りし夫に いよかんを剥く
34
もっと見る
たんぽぽすずめ。
さらさらの冷やし茶漬けにぬか胡瓜しゃきしゃきと食ふ熱帯夜かな
28
もっと見る
都詩
休養が今日一番の仕事なり何にもせずに雨の音聴く
12
もっと見る
キタハラ
もう二度と降りることなきバス停で雨に打たれる面接帰り
40
もっと見る
悠々
亦ヒトリ還ラヌ旅ヘデタト言フ枯葉時雨ノフリヤマヌ夜ニ
19
もっと見る
葵の助
「解雇だ!」と叫んだからには賃金を払って下さい最初で最後の
4
もっと見る
悠々
詠む歌の多さにおもふ君たちのそして私の孤獨の量を
44
もっと見る
詠み人知らず
なれるなら路傍の石でよいのだと 思いきれずに 果つるしもつき
14
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
>>