漆黒のお気に入りの歌一覧
三沢左右
夏の夜にひとつ冷たい携帯を探る指先ひとつつめたい
16
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三沢左右
瀬に淵に見しもみぢ葉のしづみては妙しかるらし黎明の月
12
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三沢左右
初秋の夜道に廻る自転車のスポークの下蝉眠りをり
21
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三沢左右
涼し夜の長きに一つ混じらはで 暑くはないか 十日目の月
14
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三沢左右
みけ猫の丸き背中の毛を焼きて冬を深むるちひさき炬燵
21
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三沢左右
唇のつめたく深き闇に消ば君がぬくみぞ寄す処ならまし
10
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三沢左右
月見れば同じき夜を過ごすてふ君がことばぞたのめたりける
22
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三沢左右
レストランビルを踏みつけほそやかに黒き羽ひらけたり あ からす
11
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三沢左右
青猫の嘆きを遥か寒空に描きてひとつ絵はがきのあり
20
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三沢左右
長々き夜と夜をつなぐ糸ひとつ昼の日ざしに揺るる十月
15
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三沢左右
コーヒーの夜闇に落とすフレッシュのようににじんだ 月に叢雲
20
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三沢左右
十六夜月を西の空に待つ冬の夜はいよよ深みて指先の冷ゆ
16
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三沢左右
月かげの欠くるに合はせ目を閉ぢば思ひ出づるは昨夜の花の香
24
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光源氏
さびしさに宿る今宵の月影に夢もうつつも衣濡らして
11
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光源氏
天は何故人の命を奪うのか涙でむせぶ野辺の唱名
8
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光源氏
お別れの涙に光る白百合よせめてあの世を飾っておくれ
12
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光源氏
心なき秋の月夜の燈し火に君をしそ思ふ後の戀歌
8
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光源氏
日の暮れに送り人なき化野の背なのもみぢ葉さやに散りしつ
9
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光源氏
名も知らぬ草木も雪にうづもれてまだ来ぬ春のぬくもりを思ふ
15
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光源氏
今宵また無明の闇の歌語り夢と知れども夢をまたなむ
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