かなざわゆきおのお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
ぴょんぴょんと 跳ねつつ辰を 起こしゆく あと数日で あなたの出番
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悠々
もーいいかいまあだだよー、鬼ごつこ鬼いつまでも田に潛みをり
7
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恣翁
尖りたる 山毛欅の梢に 残る雪 冷たき月に 風花と舞ふ
11
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あき
荘厳なパイプオルガン もうずっと音色の池に沈んでいたい
5
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悠々
この俺の存在價値を決めるのは廣い世間におまへだけだぜ
12
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東大寺
この地には 哀しみばかり 残りけり 大地と海が 繋がりし時
5
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車男
利用者にも階級ありや 障害の軽さではなく口の軽さよ
8
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只野ハル
サイハテの空より降れる悲しみは結晶になり私に届く
8
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詠み人知らず
年の瀬や父健やかに母もまた孝行できず年は過ぎ行く
2
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詠み人知らず
ちとばかり心が風邪をひいたのでちょっと休んでまた詠いたい
3
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栞
一年間支えてくれたひとたちの名をしたためる師走の夜更け
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あき
透明な空気が頬を凍らせる明日はきっと鼻が消えてる
10
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東大寺
みっつだけ お菓子を分けて 持ち帰る 逝きし妹 好きだったんだ
2
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東大寺
奥出雲 砂の器の 謎を秘め 親子の絆 ここに眠らん
11
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さる
かぼちゃ食みゆず湯に浸かる老いわれの身を思ひたる孫のメールくる
4
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恣翁
その端に おもひの丈を 掛けませば 傾くまでに いと細き月
19
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車男
渡米して社長となりし弟のメールは閉じて食事に向かう
11
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悠々
大仕事すべて投げ出し中國へ里歸りするドジョウ一疋
7
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あき
享楽の時間は終わり胃もたれと後片付けが残る月曜
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七色コイン
念ずれば花が咲くなり泪橋、今日は炊き出しあったのかなあ
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