竜胆のお気に入りの歌一覧
卯月
日めくりの薄い頁を透けてくる「三月」ほどに朧な春よ
19
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海生ろらび
降る雪に君の姿を見ましかば触れられぬ背を永久に追はまし
12
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狭霧
寝る起きる食べるが一緒はよいとしてパソのまんまえ座るのはよせ
8
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狭霧
青柳のいと細やかな月もなき峠の空に蟲だしの雷
7
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透
鰯雲どこか独りでないような思い違いを泳がせている
24
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狭霧
すぎ去れば惜しむ季節と思えども花粉舞い飛ぶ春の憂鬱
17
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ほたる
水温み虫の目覚める啓蟄の空気は甘く少し重たい
9
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螢子
やさしさが心に響く五十音あいから始まる日本のことば
18
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海生ろらび
名を呼んで手を叩けどもじゃれ続け タオルケットに負けた飼い主
4
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ほたる
とりあえず一杯飲もうよ三杯目くらいで泣くかもゴメンね今日は
13
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よかった太郎
朝もやと遠くの地図の向こうには母の付箋をそっと押すゆび
4
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垂々
音のない「またね」車窓を曇らせて 3番線のドア閉まります
40
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染季
母よりも母らしかったその背なにおばあちゃんとは呼びかけられず
7
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ヘナコ
光ほど速くは飛んで來ないだらう逝つてしまつた猫の魂
6
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キタハラ
とりとめのないことばかり思い出す あなたの差していた傘の色
16
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キタハラ
雪の日に履けない靴が増えていく もう少女ではないということ
14
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光源氏
紫の雲路をながむ凪の夜妙の調べにいだかれながら
16
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逢
さくら咲くころにわたしは泣かされている Friendのおわりはend
35
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緋色
未熟なる我らの日々を作るのはメロンソーダと吸えない煙草
13
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きりあ
死に至る病ではない笑顔でと母の言葉に春風をみた
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