大獏のお気に入りの歌一覧
まあさ
梅雨雲に ハグされたいと 紫陽花が でんでん虫に 打ち明ける朝
32
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まあさ
数ミリの 右手親指 ゆび先の 傷が私の 暮らしを阻む
26
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まあさ
これからは 亡母が知らない 日々を生く いけるとこまで ゆっくり歩く
26
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愚と楽
譲ってはこなかった歴史背負いつつ 譲られて座る気まずいシート
23
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滝川昌之
雨が止み山吹色の枇杷の実の朝陽の中で艶めく産毛
31
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浅草大将
枯らさねば花咲くこともあるべしと青人草を野に守りつつ
13
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灰色猫
公園のすみの一輪ましろなる鉄砲百合に君をかさねて
23
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詠み人知らず
藍色のカップに香れる珈琲と雨音だけを楽しみており
25
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月虹
言い訳をひとつ残して夏はゆく海鳥たちを遠く見つめて
282
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月虹
主なき実家の鍵が揺れている涙目をしたうさぎキーホルダー
81
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月虹
木洩れ日を集めた午後の公園で滑り台から笑顔零れる
27
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滝川昌之
ひと雨でこれほど深くなるミドリ 伸びゆく日々を謳歌する木々
32
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滝川昌之
兜出す 古い箱には祖父の字か 父の名前と 私の名前
33
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灰色猫
柔らかき君の体に眠るときわたし生死はあなたのもので
17
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浅草大将
あかしなき人を憐れとみ仏の手づから灯す万づほたる火
13
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恣翁
忍ぶれど 色に出でにけり 饑きは 物欲しや ふと他人の豆腐まで
19
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灰色猫
いつまでも真っ直ぐ立たぬ心根の不徳を弱き向日葵に見る
12
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灰色猫
砂浜に打ち上げられし廃船の方位磁針はいまでも海を
26
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紫草
寒かろう蜥蜴のしっぽは寒かろう炎天の地にぽつねんと死す
23
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灰色猫
雨垂れの車窓に烟る故郷はぬめる魚のかをりを放ち
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