大獏のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
香ばしい麦茶を煮出す隣家には絵日記用のアサガオが咲く
29
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藍子
玄関の掃除の度に目に入る二度と使わぬ透明な傘
1
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詠み人知らず
糸の端に何も付けない風船が 指の隙間ゆ抜けるは易し
10
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灰色猫
ビニールの傘を持ってたそれだけでノアの方舟乗れないままで
2
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コーヤ
純白の涼しさ誘う衣着て芙蓉の花は夏風に揺れ
17
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詠み人知らず
手粘しく 見れば苛つく技なれど 堪へ見守らば 一廉なるや
10
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灰色猫
身に潜む原始の思考に従えば木々は自ずと語り始める
21
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滝川昌之
エアコンの効いた車に頭下げ 路上誘導 猛暑の憂鬱
29
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へし切
ままならぬ浮き世にあれど上を向き生きよと諭すひまわりの花
49
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へし切
卓上に首をかしげて困り顔吾を見つめる水仙の花
54
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へし切
恋人に逢いたい時は理由などある筈もなく無性に逢いたい
56
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へし切
大雨に降らねば水の気にかかり降れば降るとてはや送り梅雨
27
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へし切
コンビニのおひとり様のやさしさはこの身の胸に愛しくひびく
25
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へし切
忘れまじ取るに足らぬと雑草の名をも知らへぬ咲く花のあるを
28
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灰色猫
踏切に献花されゆく花束の数の分だけ世界は寂しい
19
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灰色猫
雨靴と水たまりとが出会うとき幼心はよみがえりをり
21
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詠み人知らず
この涙貴方を酔わす杯に 混ぜてやりたやほんの一粒
3
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紫草
オニキスの黒い光を胸に下げ別れのことばを口にしました
21
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詠み人知らず
会話なく ひとつ捲るに吾が三つ 不思議なリズムで時は流れぬ
19
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灰色猫
花手向け語ることなき亡き人の名を呼びかける強さをくれる
19
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