大獏のお気に入りの歌一覧
石川順一
恐らくは生まれたばかりの赤き蜘蛛常緑樹の葉を行ったり来たり
12
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滝川昌之
高啼きで雑木林の葉を落とす百舌鳥よ招くな木枯らしはまだ
23
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しずく☆・.…。
遥か見ゆ稜線白く山裾は錦に飾るアルプスの秋
27
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灰色猫
白雁や翼を持たぬ喜びを秋の空より祝っておくれ
21
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石川順一
ムクドリとヒヨドリ区別できなくてやかましく鳴く君らは寺へ
14
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灰色猫
茄子だけを愛してやまぬ鈴虫を愛してやまぬ秋の夜の君
18
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滝川昌之
あの夏の熱いブラスの球場のネットを紅く蔦が癒せば
20
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みやこうまし
公園のベンチに座り「現在」と仲良くするや秋の午後
14
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ひよこ豆
軒下にひろがることの許されず ほそぼそ揺れる箱入りススキ
15
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滝川昌之
塩害を嘆く農夫が顎で指す傷んだ廃棄野菜の小山
28
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へし切
ぬばたまの夢の枕の藤袴かほり懐かし君がおもかげ
24
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詠み人知らず
福々しき嬰児 抱く母の裾 ぎゅっと掴める 兄の寂しさ
20
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滝川昌之
宿直の署員が落ち葉掃く朝は「緊急通報」無き秋の朝
24
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恣翁
時雨空 俄かに晴れて 薄明き障子に 鳥の影映りけり
15
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北窓
泣くことも泣かず我慢をすることもちがう気がして三度目の秋
9
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滝川昌之
秋の野に若き我が家を偲びつつ遊具の横で拾う団栗
25
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恣翁
青白き 二十六夜の月に映え 後ろ姿の鮮やかなりき
17
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小林道憲
墓にのみ名を刻まれし友のこと 思い浮かべつ涙する夕
6
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滝川昌之
山肌が薄く色づく十月の入日に点る家の灯 温し
21
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聴雨
永遠のやうなる深き闇の夜にじんわり溶ける弓張りの月
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