ゆべしのお気に入りの歌一覧
やねうらねこ
寝室の扉ばたんと音を立て風がどこかへ吹き抜けていつた
8
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やねうらねこ
消防士のやうにホースを抱へ持ち幼は空へ水やりをせり
9
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やねうらねこ
稜線にまはる風車はなつかしきゆふぞらの雲かき混ぜてゐる
11
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やねうらねこ
無防備に鋭角に折れきしみをりさめた紅茶のやうなしまひ湯
6
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やねうらねこ
ほろ酔ひに尖る言葉を呑み込めば身をはみ出してきしむ三角
27
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でくのぼう
イブの日に娘待ちをリ靜なり料理しつらへ久しき夕餉
13
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光源氏
とどめやば浅茅が原の露の色うすくれなゐの月はかたぶき
10
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垂々
千手観音からさじを投げられた男が語る夢のあとさき
21
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恣翁
この儘じゃ 君は単なる 臆病な パラサイト的 家畜に過ぎぬ
25
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青海波
ケーキ切るいちごの位置が一大事赤い宝石我の口にと
2
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のびのび
「五曲目がすごくいいから聴いてね」とCDの上ではにかむ付箋紙
31
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あまいりょう
分数もわからぬといふきみの剥くりんごの皮は赤くのびをり
5
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向日葵
花占いするならひまわり 花びらが多いし 駄目なら種って手もある
41
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飯田彩乃
「願わくばあなたがほしい」間をあけてそっと付け足す「生死は問わず」
31
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芳立
黒々と校舎の窓のならびゐて物の怪ひとつ時を待つらむ
16
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粕春大君
夜に思ふ柚子の香うかぶ湯を浴みて冬至りなば春遠からじ
24
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薫智
雪掻きに帰ってこいと言う父は冗談であり本気でもある
24
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林ユキ
真夜中のじんと冷たい満月をかぢれば薄荷の風吹き抜ける
20
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たんぽぽすずめ。
君送り缶コーヒーを飲みて置く車窓が滲む寒き朝かな
29
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垂々
「えへへ。」ってつければ軽くなるような気がして「失恋したんだ、えへへ。」
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