詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
奇跡など起こりはしない焼き場にて儚き蝉のひたむきを聞く
57
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灰色猫
反目し不肖な我を叱咤するそのひたむきな声を忘れず
40
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灰色猫
左手のリスカの傷をなでながらこれすら形見になるとは知らず
33
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ひよこ豆
昼中の小さな雨は優しくてホッと息つきまた前を向く
17
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石川順一
梅雨明けの宣言の日の夜に降るちょつとした雨すぐに止む夜
10
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西村 由佳里
お日様に 嬉しと笑みを 振りまいて 闇に憂いを 隠す半月
56
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西村 由佳里
テーブルに絵本つみ上げ読みながら幼子たちのはしゃぐ声聞く
8
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石川順一
落下せしポスターの上スズメ二羽穂を倒しつつ穂をついばめり
20
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煩悩
唐突にあなたは隕石を発症し燃え尽きえるだけの直線となる
9
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詠み人知らず
風とおい湿った浅間さまの日に夜市は指差す 感傷の燈を
8
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詠み人知らず
数行の君の韻律ふみ続け僕は抱きしむ死を越える詩を
12
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夢士
太古の実薬師の池の花開く大賀の蓮や文月の声
21
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千映
カレンダー和柄仙台七夕の紙の着物に化けて可愛い
12
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滝川昌之
被災地の対策練るのは会議室 汗に渇きに触れぬ識者が
29
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KEN
逝く人の知らせ聞く度寂しけれ輪廻悟れず夜の星を見る
19
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灰色猫
巡りゆく生々流転の輪のなかに父の命もありますように
27
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KEN
星ふたつ燈りつ消えつ闇の川濁る一夜の流れを憂ひ
12
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詠み人知らず
ふやかしたフードに包んだお薬が机の上から消えるイリュージョン
7
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詠み人知らず
もう生まれ無いで良いなと寄り添って眠った猫のひゃくまんいっかい
11
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へし切
大雨の中で酒盛り なに楽し 民の苦しみ 酒の肴に
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