滝川昌之のお気に入りの歌一覧
あぶく
譲り受く母の日傘の裏地には小傷のちさき繕ひのあり
16
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詠み人知らず
頭垂れ 彼の影を 追いかける 顎を掴まれ 上を向き歩く
3
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横井 信
真夜中にそっと染み入る雨どいを流れる水の長いトンネル
13
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可不可
リモートでも波長あはない教授ゐて 彼も私が苦手だらうか
9
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詠み人知らず
買い物に 二人で出掛け はぐれては 背伸びをしては のっぽを探す
6
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さいおん
去年居てし 松の木末に 留まらば この叢雨に 敢へよ空蝉
10
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ななかまど
どっこいしょ父のもらした寂しさをわれは聞きしを今息子聞く
11
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夕桐
木漏れ陽に隱るる水面搖らめゐて 色めき出づる睡蓮眩れむ
9
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恣翁
燈明は 意味あるごとく瞬きて 耳鳴りに似し音波を発す
17
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朝比奈
在宅という名の体制整いて出社がいかに無駄かを理解す
13
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詠み人知らず
恋拐い 夢に誘う 通り雨 抱きしめ眠る 彼の横顔
4
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綴迷停
異常気象気遣い忘れた人間に自然の痛いしっぺ返しか
1
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夕桐
黄砂の都 嵐が消えぬ闇の中 バベルの塔のやうに佇み
4
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望月薫
跳びはねて舞い散る露に光射し夕立待ちて鳴く雨蛙
10
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夕桐
山望む紫玉の藤よせあひて蛇の目傘に零るる泪
4
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Proverbe
生ける者日々に親しみ切れ目なし 遠ざかるこそ縁の切れ目や
7
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夕桐
虹の丘つばめ行き交ふ遊歩道ひなびた家に燈りわけあひ
4
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へし切
月も出でで闇に暮れたるほたる火の君がたまかと思ふ夏の夜
14
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綴迷停
僕がいた証しくらいは残したいこの世の中にもあなたの中にも
2
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河のほとり
なつかしき筑波の山はあくがれし心やすでに住みなれぬらむ
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