詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
夜の市で求めた刀を研いでゆくいつか自分を殺す日のため
16
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灰色猫
鉄の肌潮に晒し錆びゆくは鯨の如し難破船かな
26
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灰色猫
そうですね甲斐性無しですわたくしは少しの糧と暮らしております
18
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へし切
義娘より「はい おとうさん!」と渡された チョコも 何より言葉が嬉しい
29
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石川順一
風呂蓋の軽さに慣れぬ感覚はひとつらなりの接続にあり
16
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絮谷新
「いつかまた」とあなた旅立つ九月にはきっと来ないと知って微笑む
23
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へし切
きさらぎの空は春色さえざえと耀ふ水面に群れる水鳥
31
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九條千鶴
白妙の砂のごとくに崩れ行く記憶のなかに残る傷跡
14
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葱りんと
いつからか 惰性で用意す チョコレート 愛の変化は 互いが鏡
17
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朔夜
出る釘は打たれるクニで出ぬ釘は板に潜りて錆びてゆくのか
7
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只野ハル
冬の朝冷たいだけの天気雨「雨を見たかい」は歌えない
15
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inosann
それぞれの献立にあった商材でカゴいっぱいの夕方の店
14
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松本直哉
紀のくにのみなべのうみの浜千鳥跡ものこさず世をのがればや
7
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夢士
久々の昼の休みのランニング午後の紅茶に添えられしチョコ
23
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沙久
「伝統をひぎづいでぐのはおめがだだ」首の皺目立つなまはげ叫ぶ
30
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沙久
書き出しは「退職願」嗚呼、これで私もドロップアウトな奴か
23
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沙久
カモミールの入浴剤でひと息をつくのが私のリセットタイム
17
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コーヤ
源平の桃睦ましき花枝に綺羅に舞い鳴く鶯をみゆ
18
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コーヤ
春立つも触れゆく風の冷たさに蕾開けれず笑む夢見てる
18
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恣翁
眼の下の 霧の海貫く山巓ぞ 大つ洋なる群島のごとき
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