日置鳩子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
白猫はときどき神の使者であり自由気ままな湯たんぽである
25
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麻倉ゆえ
こんぺいとう崩れて溶ける一瞬に舌ひんやりと失恋を知る
14
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灰色猫
数々の奇跡の果てに生まれたる青さ湛ゆる水の惑星
18
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恣翁
墓地に続く垣の緑に 憂鬱な 己が心の色 見つけけり
18
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恣翁
まじまじと 両の掌眺めては 自分の死期を ぼんやり想ふ
60
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恣翁
出稼ぎの家々なるか 戸を閉ぢて 水仙の庭に鶏鳴くばかり
60
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恣翁
おてんばが 佛に變はる 寢顏かな 脣寄せし その圓き頬
75
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恣翁
彎曲の 白き内側ゆ 怪しげに噴き出づる雲よ 月面を研げ
15
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中野美雄
星かがやき虫の音すだく切岸に 荒波響動みきみの恋ほしき
7
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中野美雄
夜の海の響動もし止まぬ切岸に 独りし立ちてきみを偲びぬ
10
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中野美雄
暮らし来し家にて死なむと言ひ給ふ 病院のチューブに繋がれて母の
10
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中野美雄
母を見舞ふと病おしきたる弟よ 命わけむと言ひ給えば哭に泣く
10
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ながさき
蕎麦の花 風に吹かれて 一様に 白き花弁の 波に漂ふ
29
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林林
福は内 拾ったお豆をヒーターであぶって食べる 皆で輪になり
16
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石川順一
帰り道車の扉が閉まる時詩人の心少し起これり
18
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美津村
一時間列に並びて特売の毛布を二枚買ひ来し妻よ
9
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inosann
選別で大中小に分けられて解体されたような党あり
20
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詠み人知らず
人くらふ巨人マンガ今のひと他の生き物くふのと同じ
7
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裕二
財布にはあなたと行ったあじさいのあのお寺さんの半券があり
11
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裕二
もう何年いのちを育ててないだろう 弟植えしあさがおが咲く
13
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