詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
如月の茜の空よ燃え上がれ負け犬ドックを炎上させよ
16
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灰色猫
明日の朝透析をする老人の肺に絡まるカラス羽根と痰
12
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灰色猫
スペアマンボルトナットの仕組みで正確無比な爆弾作れ
10
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灰色猫
時計付きナースコールがあればいい便利だと思う如月の夜
17
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灰色猫
怖いくらい覚えているよ仕草癖おでこの温度嘘つく唇
18
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虹と星
三日月の夜にかがやき尽きかける記憶が綴る星のあとがき
9
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石川順一
グラタンとホイコーローの夕餉かな「和の湯」を入れて森林の香り
12
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夢士
三日の月火星金星寒昴指さし拾う大空のなか
19
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絮谷新
くるみ割り人形倒る秋の日の寢物語に散るは鈴懸
14
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夢士
今日もまたオレンジの空に富士の影ハンドルにぎり一人楽しむ
22
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藤久崇
切りし爪 撥ねて失せしを 尋め行けば 宵の空まで 跳びて照りけり
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コーヤ
今朝の寒さで凍えたパンジーも真昼のひかりで緩んだ笑顔
19
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灰色猫
肌ぬぐう看護士の手のなめらかさ沐浴中に勃起を催す
16
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滝川昌之
乗ってけよ さりげない子の一言に 妻満面で駅まで幸せ
17
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沙久
亡き医師が守り続けた「医療」という道に未来を「命」のために
19
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祈り花
友を待つ喫茶の隅の仄暗く香りなつかし紫烟のなごり
12
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祈り花
梅林を遠く見やれば仄赤く堅きつぼみは香りをためて
11
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祈り花
乳の香を殘したままの幼子を膝に抱へて繪本を開く
14
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ラベンダー
風舞う夜 漆黒の空 見上げれば 疾し雲走り 何処へか急ぐ
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石川順一
現代詩ボブディランなどどうするか文学と音楽ポエトリーとリリックス
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