日置鳩子のお気に入りの歌一覧
横井 信
雨が降る ポツリポツリと 降り始め 地面に描く 宝の地図を
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萱斎院
夢にだに影とだえども我がこひの まだくれなゐに染み残るかな
12
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月虹
また別の誰かと比べようとして我の右手の温もりを見る
27
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垂々
バスタブは(逢いたい夜に泣くための)180リットルの深海
39
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はばき
きっとチェスよりは将棋に近いはず僕らが生きるこの盤上は
5
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はばき
女王にも娼婦にさえもなれぬまま少女が神を焼き捨てる夜
8
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はばき
恋愛を何に喩えるかでわかる程度の孤独なんて知るかよ
8
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もり
大声で泣き叫ぶこと辞書になくおんなは黙って化粧濃くする
17
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雨貝まつり
磨りガラス通して星は見えるかい窓辺の歯ブラシ一本ぼっち
8
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雨貝まつり
ライターで燃やす写真は少なくて二人小さな灰へと変わる
10
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滝川昌之
掃除婦が心を許す社員にはきっとすべての人徳がある
21
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へし切
戦から幾年たつも忘れじの平和の礎に刻む人の名
28
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柚々
彼の名を見つけてゆるむ頬戻し過去の恋よとひとり呟く
32
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へし切
逢いたいとこころの中に聲かける愛しい故に淋しい故に
50
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へし切
咲く花も散る花と知ることわりを思ひて己が生き様を問ふ
48
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inosann
とりまきを気の合う者を置く上司ときに怒りを平にぶつける
18
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cancer
ひとりとは自由でなんともしあわせだふたりだったからこそわかるのだ
7
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半格斎
鈍色の湯だまりの中に身を沈め ちらつく雪に想い彷徨う
21
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半格斎
更ける夜や月影乏し舗路遠く 犬に引かれて歩む人あり
23
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吉野 鮎
御籤引く良縁ありと汝のふふむ笑ひ謎めき吾の頬にきす
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