日置鳩子のお気に入りの歌一覧
くりくりまろん
漫然と生きる心地はやや重く温めの泥に身を浸すごと
5
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くりくりまろん
この世にて性別と云う端境がもし無かりせば楽しかりきか
6
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くりくりまろん
中天の底に光りし観覧車音も無きこと星々に似て
7
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くりくりまろん
味噌汁に豆腐をそっと沈めたり君の面影吾が胸にあり
7
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くりくりまろん
誰しもが死に給うこと避けざりし硬き岩すら砂になりたる
8
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吉野 鮎
恐るべし十四歳の腦細胞盤上に積む駒の明晰
16
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吉野 鮎
龜裂入る皮に覗きし石榴の實列なす粒のルビーの輝き
21
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リクシアナ
雪溶けて百葉箱の顔のぞく春ひそやかに廃校の庭
91
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inosann
名も知らぬマーチに合わせて食品をスーパー袋に次々入れる
33
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inosann
気に食わぬ事ありしときをふりかえりつまずきし石の小さきに気付く
29
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滝川昌之
休日の高速自転車避けながら土手は危険だ落ち柿を踏む
23
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ゆみうさ
良い人のまぶたをそっと縫い閉じてゆくようにして口づけをする
13
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ゆみうさ
やわらかな虫とり網が下りてくるようにあなたは覆いかぶさる
8
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くりくりまろん
ティッシュにて紙縒りを作り鼻に挿しくさめするほど長閑なる時
4
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三沢左右
肉厚のあなたの耳の裏側にほくろを撫ぜる指の擦り音
17
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悠々
リアカーの一台に足る人生を 積んで明日へと牽く瓦礫村
28
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半格斎
子等来むと横断歩道に立待ちの旗持つおうなは朝霧にぬれ
26
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吉野 鮎
この騷ぎ劇場型の再現とみれば池の後ろに泉が見へる
16
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コタロー
仕事着をたたみ實家へ歸りたる猫と寛ぐソファーの心地
16
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コタロー
仄暗き青葉若葉を蹈み行けば川のせせらぎ鵯の鳴き聲
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