滝川昌之のお気に入りの歌一覧
茂作
下手もあり藪鶯の鳴き淀み そろそろ歸る旅寢の支度
13
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しきしま
有明に己が半身を恋詫びてまだ日も見れぬ月ぞ傾く
6
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あかつき
生温い夜風が撫でる結い髪を解く瞬間わたしへ戻る
4
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あかつき
マニキュアで武装した爪のひび割れ 脆くなったぜ泣くなよ泣くな
2
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横井 信
雨雲に月はにじんで春の宵 濡れた若葉に風のささやき
8
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詠み人知らず
沈む花 深き眠りの 森の奥 手探る仕草 響く心音
5
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萱斎院
もの思へば散りつる花のすぎの戸の ゆくもはかなき蛍とぞみる
3
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草木藍
寒戻る卯月の風の冷たさや負けじと咲くは街路のつつじ
8
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うすべに
捨てられた田んぼ一面 たんぽぽの綿毛旅立つまっさおな空
6
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ななかまど
薄着にはすこし冷たき花の風いそぎ潜らん夜の花洞
11
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恣翁
君が目の赤きを 吹きて消さむずる風にだに 吾はならましものを
8
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トウジさん
化粧などできるものかよ男にはせめて眉毛を黒く染めたり
6
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時計台
花散りて心かなしも八重咲きの乙女椿にふと魅入りをり
9
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詠み人知らず
鬼灯の 意味を知りても 嫌わずに 寄り添う君が なおも愛しい
4
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へし切
かたはらに 夢の枕を添ひて寝ぬ 恋しみ妹をふと待ちかねて
8
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きくゑ
花冷えの赤と斑入りの花重ね詰んで逝く春空は鼠色
4
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詠み人知らず
いぎを持ち 持ちつ持たれつ 人の縄 ほどけてむすび 解けて結び
9
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桜田 武
家で待つ秋田犬哀れウクライナ露に殺されし女性主の無念
6
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桜田 武
着信のスマホ取る嬉しそうな声孫待つ婆ばのトーンの妻
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桜田 武
避難所でパン食むウクライナ女性平和な幸のパンと違うはず
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