コタローのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
汝の笑まひやさしき眠りに誘ふ夜妻戀ふ鹿の遠音はやまづ
17
もっと見る
吉野 鮎
峠越へゐで湯の里に汝ときて雉子鍋喰めば鹿妻戀ひを鳴く
12
もっと見る
吉野 鮎
彩に葉を染めて映らふ山の影湖面に逆さの錦繍を織る
21
もっと見る
吉野 鮎
翆濃き松に絡まる蔦もみぢ沒る陽の金を彩と織りゆく
23
もっと見る
吉野 鮎
山たたむ峠に眺む溪深く靜寂のなかを錦繍いそぐ
25
もっと見る
吉野 鮎
夏逝きて泉州茄子や瓜終はるぬか床冬眠鹽雪被り
17
もっと見る
吉野 鮎
赦してふ甘美な言葉あやうさを嘲笑ひつつ舐めあふ傷口
13
もっと見る
吉野 鮎
相討ちの氷の刃解けるまで血色ひと條曵くいばら道
18
もっと見る
吉野 鮎
輪の中は安全地帶いまじんの缺けゆく慢心つまづく小石
15
もっと見る
吉野 鮎
身の程に添ひくる着物脱ぎ捨てた世渡り上手の首すぢ寒し
17
もっと見る
吉野 鮎
十月の野分の風は高層の窓に吹きあぐ激し雨ひと夜
19
もっと見る
吉野 鮎
もういいわけふでをしまひゆくさきになにがあらうとあなたはこりごり
17
もっと見る
吉野 鮎
人の口七十五日雌伏して謙虚謙虚と虚虚鳥鳴かせ白髮も染めず
14
もっと見る
吉野 鮎
己が身の至らぬを嘲ふ亡靈の覗く夜三日月空の綻び
18
もっと見る
吉野 鮎
野分過ぎ蟲のね確ときえさりし明け初む西に白白と星
23
もっと見る
吉野 鮎
この國に生れし誇り問はるれば麗し山河と憲法九條
21
もっと見る
吉野 鮎
ウォシュチーズ くさや なれ鮨個性的みな加齡臭愛し經る年
19
もっと見る
吉野 鮎
天啓とふあるを知る日の薄ら雲あはひの青空神な月半
21
もっと見る
吉野 鮎
高空は飛行機雲に裂かれゆき缺けゆく月の薄ら影ひとつ
26
もっと見る
吉野 鮎
げに狹き洞としるれば山椒魚引き鐵引けぬ身を呪ひつつ
16
もっと見る
[1]
<<
537
|
538
|
539
|
540
|
541
|
542
|
543
|
544
|
545
|
546
|
547
>>
[607]