詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
洋館の壁は日向に留まりて もの悲しげに落日望む
25
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恣翁
落葉踏む足音高く 新月の下枝に寒き光放てり
21
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恣翁
懐かしき日向の匂ひに包まれて 煎餅布団の膨れ初めけり
22
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恣翁
黒っぽき衣服 忙しく行き交ひて 街に師走の気分満ちたり
18
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恣翁
地を這へる影の 背後ゆ前に回り 伸びて 頭ぞ塀に擡ぐる
17
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恣翁
童らに交じりて 籠の鳥となり 少女遊べり かごめかごめと
26
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恣翁
傘差すを止めて 夜空を見上ぐれば 蛍舞ふがに雪乱れ落つ
23
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恣翁
低き空の下なる杳き海鳴りを 息で硝子を曇らせて聴く
26
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恣翁
枯れ尾花靡く浜辺に 白く立つ潮頭より 波の花舞ふ
20
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恣翁
逢ふ度に 未知なる山に挑むがに 弄る肌の熱を帯びけり
20
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恣翁
掌の上の燃えたる小宇宙 木洩れ日の はや消えかかりたり
20
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恣翁
朔風の強く吹ければ 泥濘に残る足跡 漣立てり
19
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恣翁
苛烈なる歳暮の風に 首すくめ 襟より侵す寒気凌げり
23
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恣翁
青葉から覗く柚の果 冷ややかに 目覚めさすがに 我が眼を射けり
31
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恣翁
帰らむと言ひつつ 未だ帰らざる故郷を せめて一夜夢見む
34
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恣翁
柔らかき恥毛に 指を滑らせて 甘く噛み合ふ全裸の二人
15
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恣翁
寒さうに 掻き合はせたる襟巻に 顎を埋めし君ぞ愛しき
24
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恣翁
離れたる席なる友に目配せし 煙草を吸ひに人垣縫ひき
19
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恣翁
荒涼と 闇に沈めるみづうみは 鉛のごとく動かざりけり
19
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恣翁
雪冠るイヌマキの枝 撓垂れて 吐息つくがに 時に震えり
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