詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
逞しく 死なず在りつる秋の蝶 黒土の上を無様に踠けり
19
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恣翁
今こそと はやる思ひは止め処無く 狂ほしきまで精を放ちつ
22
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恣翁
夕風の吹きて 水面に細波を走らせ プールはひっそりと在り
30
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恣翁
頼りなく 軒の風鈴鳴らしたる初秋風や 雨戸撫づらむ
21
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恣翁
石垣を伝ひて遊ぶ磯蟹に 「生きたし」と 君独り言ちけり
58
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恣翁
蝋燭の火影は 二人の絡み合ふ痴戯に 妖しく揺らめけるかも
19
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恣翁
荒れ果てし古都に 雀の鳴くばかり 崩れし築地 行く手阻めり
24
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恣翁
若き頃 楽しみなきも 夢ありき 歳月去りて覇気色褪せぬ
21
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恣翁
蚊遣り香 秋には烓かじ 哀蚊の 生き残さるる不憫の故に
21
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恣翁
詠み来たる歌見返せば 直したき作数多あり 恥づかしきかな
19
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恣翁
夕映えに染まり 片膝立てし裸身を横たへ 君は余韻に漂ふ
19
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恣翁
寝ねがてに 永き夜過ぐし 夜具の上の素月に季の移ろひを知る
17
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恣翁
秋風の吹き 白くする綿の花 過ぐれば一路 紀州に到る
19
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恣翁
家族だに思ひ出すまじ 逝きたらば 遺りし形見に偲ぶ以外は
17
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恣翁
淀みには 羽虫ならむか 折節に小さき波紋の浮かびては消ゆ
22
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恣翁
熟睡を求めて床に寝返れば 月に怯ゆがに 犬の遠吠ゆ
18
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恣翁
火を噴きし火口の跡と思ふまじ 秘めやかに 青湛へてあれば
26
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恣翁
迸る垂水の脇に 秋の陽と飛沫を浴びて咲ける秋桜
30
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恣翁
杯に 異郷の憂さを浮かぶるに 如何でか 雁は渡り来つらむ
19
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恣翁
雨に濡れ 黒く光れる機関車ゆ 蒸気の白く足元を這ふ
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