都詩のお気に入りの歌一覧
もなca
在りし日の父の写真をたずさえて丸亀城址の石段を踏む
16
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もなca
朝からの雨はしずかに降りそそぎ島影かすむ瀬戸内の海
10
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もなca
懐かしい場所に懐かしい人がいて巻き戻される時間の記憶
20
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もなca
境界をもたぬ世界へ飛行機という鳥たちが飛び立ってゆく
8
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由縁
ガマンした毎回あんたに我慢した 吐けば夫も無言のがまん
7
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三十四
時計売り場秒針の音重なればエイトビートのドラムのリズム
3
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秋日好
通り雨幕の向こうに輝くは秋陽を浴びたドーバー海峡
11
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十薬
紅葉より早き心の移ろひに落葉待たず去にし人は
5
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みやこうまし
我が妻のオムツ換えして五年過ぐ 一心同体とは観念ならず
13
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詠み人知らず
朝顔が風に首振りゆれている秋の訪れ嫌がるように
17
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松本直哉
手枕はやはらかなりき歯のあとののこらぬほどの甘噛みをして
2
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松本直哉
ふたしかな頭ささへて乳くさきをさなご抱けばやはらかにゑむ
8
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秋日好
腰痛に苦しむ母にこの右手添えることもできない秋冷
13
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村上 喬
数多ある歌に溺れて息継ぎのできぬ身となる夜長の一日
22
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田中悟
問題は傘がないってことじゃなくこの雨の日のあなたとの距離
10
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詠み人知らず
音もなく未明に出勤した人の 置いた茶碗がぽつり悲しい
22
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cherry
あれほどに待ちわびていたひとりの時間 為すこともなく風にゆれてる
14
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みん
顔色を窺い笑うあの人に気づかぬように私も笑う
6
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たゆむ
狐色ホットケーキの輪郭を 静かになぞる光るシロップ
16
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こまり
無花果の実が裂けるよう、ああ君の、生きた時間の鮮やかなこと
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