詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
絮谷新
うちはやす掌なくば何ぞせむ夕暮れ電柱一羽の鴉
4
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絮谷新
沈丁花香る庭先過ぎ聞こゆ拙き運指のソルフェージュ
8
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絮谷新
一日ごと子らの消えゆく杜昏しもういいかいの返事はなくて
10
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絮谷新
夜明け前の瑠璃色インクで便り書く春告鳥になりたきわれは
5
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絮谷新
もの思い耽るに長き夜のしじま花びら落つる水音のして
5
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絮谷新
廃線となりしレールに耳あてば渡りくるなり地平の響き
11
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絮谷新
山裾のしげき雨降る道ゆけば納屋朽ち果てて草木深し
8
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絮谷新
壊されてのちの廃地に残りたる行方を持たぬ非常階段
21
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麻
ゆき風に耐えて気高き花の色散るとや知らぬその心かな
16
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恣翁
君が手の匂ひや 紐に残るらし 庭の鞦韆 黄蜂つつけば
20
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野々花
新玉葱(しんたま)のつるんと白い顔を撫で赤子のように優しく洗う
26
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只野ハル
立ち枯れて折れて逝く日を思いつつ未だ芽を出す春巡り来る
14
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麻
夜もすがらかひなき恋に戯るる憂き世になどやながらへるべき
15
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リクシアナ
渓流を見おろす窓に飛ぶ雪の掻き消す春に霞むせせらぎ
22
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夢士
カタクリの花咲きたるや時経ちて君待つ吾もカタクリのごと
20
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麻
咲きさしの花冷えわたる月影によらで輝く夜半の歳星
26
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夕夏
いつどこでなにをどうしたそれだけでりゆうはいらずいちにんしよう
2
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夕夏
ちょっとこいだれをよぶのかこえだかにほほっとけよとうぐいすこごえ
4
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鰹鯨
着きぬ縁 憑きぬ怨とも尽きぬ炎 ツキぬ演ゆえ 月が円の夜
3
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もなca
春色のパンプスを買うあたらしい季節へひとり踏み出すために
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