紫苑のお気に入りの歌一覧
みやこうまし
秋近し道辺に蝉のむくろ散り小叢に虫のすだき始めぬ
14
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大埜真巫子.
一輪の 名前を知らない花が 咲く わたしは確かに それを見 触れた
13
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松本直哉
噴水のとよもすあきの公園につがひのあきつ追ひつ追はれつ
4
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車男
墓になど入れてくれるな 星を縫う軌道にのせて飛ばし給えよ
18
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松本直哉
ながさきのおらんだ坂に足とめてまかなしき子のねことたはむる
5
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みなま
みんみんと何を急かすか蝉の声首都は蝉さえ人心煽る
8
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詠み人知らず
けがれ無き純白ゆえの儚さを思えば哀し沙羅双樹ちる
22
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松本直哉
いにしへのギリシャの壺の伶人の無音のしらべなりやまなくに
4
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みなま
旅立ちの気配察して拗ねる君今ごろきっとあおあお泣いて
11
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松本直哉
吾妹子をおくるくるまのまどあくれば稲穂のみのる香のふきいりし
5
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ふきのとう
帰省する子らと過ごせしひとときの短きことよ見送りてなほ
13
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みやこうまし
大量の虐殺なれど戦争の勝者は問われぬその大罪を
18
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紫草
身ごもりしと告げる娘の稚な顔白く透けたる額の愛し
24
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詠みふみ
うらぶれて国に帰りし廃れた我を母は変わらず笑顔で迎えた
4
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祐鈴
ラの音で大玉あがり、アラビアの音階のようにひとだまあがる
5
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石澤健
「愛」と 母戒名札の裏に名を宿らす水子薄い鉛筆
6
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へし切
お互いに意味の異なる記念日を集ふ悲しみ終わらぬ戦
24
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村上 喬
薄れ行く意識の中で呼ぶ声に記憶のかけら当て嵌めてみる
16
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備前 大輔
山霧の曇りも晴れし心地かな墓守たらんと家に帰る日
4
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松本直哉
多摩川のさらさらながれをみなごの髪のながきをこひしたひつつ
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