うさぎのお気に入りの歌一覧
本間紫織
書きかけの手紙を閉じる 言葉にはならないものが滲んでしまう
5
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本間紫織
コンビニの「あたためますか」に救われてこんなに弱い自分に気づく
29
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しづく
真っ白な貝殻ひとつずつ分けてふるさとの海 もちだすふたり
20
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しづく
大小のカピバラさんを積み上げてみんなに名前をつけているきみ
3
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魚住 蓮奈
ばいばいをした夏の日がホチキスのさいごのひとつみたいに静か
11
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魚住 蓮奈
この世からあらゆる色を抜きさってゆっくりドアが閉じられてゆく
10
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あき
蕾なら春まで耐えていただろうあなたを待っていられただろう
38
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市川ありさ
出来るだけ深いところを傷つけて忘れられない人になりたい
19
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薫智
冷え込んで舞い降りてくる雪さえも今なら好きになれる気がした
11
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たそがれ
「あなたにはもっといい人いるから」と それをお前が決めるんじゃねぇ
41
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あき
「メールきた?」「送るべきかな?」合コンの後の奇妙な探り合いとか
7
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薫智
単純だたった二文字が嬉しくて五文字だったら何もいらない
15
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工藤 琴子
「君が今しあわせならばそれでいい」はやくことばにおいつけこころ
45
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魚住 蓮奈
着地したとたんに崩れてゆくようなやさしいものを愛してしまう
11
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とまと
傘を撃つ冷たい弾丸胸に落ちぽつぽつぽつぽつ 雨の日、失恋
5
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村木美月
君はただ困った顔で笑ってた冗談まじりの「お嫁さんにして」
12
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木綿
指先を北極星に合わせれば隣のきみはこんなに近い
7
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あき
この雨がやまないうちに病院へいって注射をうってもらおう
9
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たそがれ
あなたとの 果たせなかった約束を 覚えておくのは許されますか
7
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木綿
何年も経ったとしても三月になればあの日を思い出すでしょう
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