時計台のお気に入りの歌一覧
茂作
つくづくと嫌になるかな父に似て 妻に素直になれないところ
15
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滝川昌之
いつか跳ぶ 未だに俺は助走中 助走のままで朽ちるとしても
13
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ななかまど
一冊の本手にすればわが心足踏み走り曲がり疾駆す
11
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へし切
さる山に 雌のボス猿 現れて そろそろ人の村の社会も
9
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茂作
春を待つ梅に賑はふ寒すずめ 聲音を眞似よ上手さは問はぬ
17
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へし切
感染の波が来るたび崩壊す 夙に予見は出来ただろうに
9
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滝川昌之
老い梅は切られてしまい切り株に一輪咲いて無念を遺し
11
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ななかまど
北に浮く柄杓の長さ目で追いぬ北極星は記憶の座標
16
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へし切
お籠りの如く 古家に閉て込めて この髭面に無聊を慰め
10
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茂作
歌詠みを始めてこそ知る何事も 無き一日に新しきこと
12
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KEN
手は凍ゆ 夜を込め哭きゆ 風を譜と 殘す水面に 目陰をすれば
8
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滝川昌之
人で無し 車内喫煙とがめられ若き正義を足蹴にすれば
13
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ななかまど
人あまた笑む季節かな菜の花の黄の帆布揚げ船出する春
10
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灰色猫
一度だけ振り返った跡がある消えた子猫の雪の足跡
14
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猿ノ丞狂介
人を刺し人に露はし身を捨てて浮かぶ瀬はあり少年の春
6
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へし切
独りでも生きてゆけるが 共に老い 共に泣いては 愚痴を言いたい
12
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KEN
東雲の 凪の上高き 舟明かり 櫓の露凍てぬ 人麻呂の月
10
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茂作
孫の世話子から頼みのLINE受け 妻のため息滲む嬉しさ
15
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滝川昌之
寒に耐え蕾を肥やし待つ花のごときに春へ咲け受験生
12
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へし切
年ふれば彼方此方歩く要もなく まして花粉の季節の来ませば
12
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