へし切のお気に入りの歌一覧
神崎 真人
雨受けて灰壁つたふその雫 すずろに流るる泪のやうなり
10
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茂作
冬ごろも仕舞ひしあとの寒さかな 蛙も聞かず春の水張田
15
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恵雪
街灯の下で雨夜の青もみじ葉先の雫ひかり清けき
12
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滝川昌之
新緑を小さな胸に溜めこんで親の燕は子育ての帰巣
14
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ななかまど
心臓の悲鳴を何度も宥めつつ三角点にさわれば嬉し
18
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小林道憲
雨細くせきちくの花色褪せて 行く春淋しわが庭の面
6
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横井 信
まだ水の入り切らない春の田のカエルの声に月は隠れる
14
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茂作
われのまへ打坐する乙女墨衣 法界定印 あまりに白し
13
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うすべに
雨ついて風切るつばさ 軒下に板取り付ける人のやさしさ
10
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恵雪
いつの世も人の苦悩は如何ばかり 曼荼羅が説く仏の救ひ
7
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ななかまど
帰りゆく蜂に未練のあるごとく飛び去るたびに拗ねる水仙
18
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草木藍
ひと手間をかけたご褒美春の香を愉しむ厨つわぶきを煮る
9
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滝川昌之
十六で駅まで漕いだ自転車を六十一でまだ漕いでいる
18
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美生子
久々に編んでいますよ母さんのサマーセーター淡い緑で
12
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海野 冬雪
あおぞらの ぱららのしずく つむにのせ ひとりあそぶか おさなごは
1
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萱斎院
来ぬひとを待ちつるよひのさくらばな 雪とぞふりしあとも消えける
6
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横井 信
雨の降る前に急いで涼しげなきゅうりの苗を畑に植える
9
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せてあ
ふみ書きてこころなぐさむ世の中をいきて経たるに我が欠く由ぞ
3
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こいしかる
恋しぐれ花の雫は香り立ち幼き頬を赤く染めたり
6
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茂作
照りあかる折りてもゆかん岩つつじ 散りし櫻のなぐさみにして
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