桜田 武のお気に入りの歌一覧
へし切
ことごとく予防に後れし この国が出口のことは はや口に出し
6
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滝川昌之
図書室の雨の匂いは棚に棲む古書に滲みてた春の融け雪
15
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滝川昌之
焼そばに色を残して紅ショウガ一夜の恋のごとき爪痕
11
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時計台
人の世に「待つた」の一言効くとせば 何処に切り札使ひしものや
5
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時計台
憂世から浮世へ変はりし江戸の世に 老入ひた待つ人増えしとや
5
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時計台
人生を双六に見立て数へれば 転居九回 アガリは墓所か
6
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へし切
神頼む 相も変らぬ対策に コロナ退散 豆撒きするか
11
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Proverbe
言はぬが花知らぬが仏の喩へあり 雉も鳴かずば撃たれまいにと
15
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茂作
たらちねは夜なべのあとにいつ寢しか 晝に憩ふを見ることもなし
12
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ななかまど
思うだろう三途の川を渡るときあのときが春あのときが夏
14
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滝川昌之
恵方とは年ごと変わる向きでなく家路の先に待つ灯りなり
15
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横井 信
まだ寒い冬の朝でも立春のどこか浮かれた鳥の鳴き声
13
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灰色猫
星たちが友達なんて寂しげにひとりぼっちで旅立たないで
11
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ながさき
本覚の 栖(すみか)離れて いずくにぞ 楽しみありや みな苦なるべし
8
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ながさき
陽が延びて 嬉しいとこそ のたまいし 妻は極楽 自然派人間
10
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ながさき
遺言で 葬式不要 宣言し 戒名不要 海に散骨
10
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ななかまど
北に浮く柄杓の長さ目で追いぬ北極星は記憶の座標
16
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ななかまど
一冊の本手にすればわが心足踏み走り曲がり疾駆す
11
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へし切
感染の波が来るたび崩壊す 夙に予見は出来ただろうに
9
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へし切
衣更着と言い得て妙の寒さかな 春は近きに 重ね着の朝
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