詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
山頂に登れば 眺めありありと 耳目を恥ぢて 気宇を発せず
15
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恣翁
窓越しの真昼の海は ぎらぎらと 陽を照り返す 硝子の破片
18
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恣翁
夜の浜に 藻塩の草で蒸し焼きし 月夜の蟹を 殻ごと食めり
21
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恣翁
苔多き槐の径を 一心に 客迎ふべく 落ち葉を掃けり
15
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恣翁
憧れと 処女を棄つる不安とに 揺るる眼差し 美しく燃ゆ
14
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恣翁
暮れ落ちて 疎らな葦も闇に消え いざや帰らむ 漁歌聞こゆれば
15
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恣翁
日の暮れの空に 懸かりし銅の 月眺めつつ小用を足す
14
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恣翁
外回り終へて 会社で見つけけり 黒きズボンに 塩の吹けるを
18
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恣翁
寝ねがてに 久方振りの雨を聴き 思ひ馳せたり 故郷の家族に
22
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恣翁
狂客の屋敷残るも 人は亡く 蓮空しく咲き誇るのみ
21
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恣翁
蓮華だに いづれ儚き根無し草 などて 色香の保たらましを
21
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恣翁
カタカタン 何か混じらむ 乾燥機 耳に付きつつ 深夜に響く
18
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恣翁
浮雲は 手を振りて去る君が意か 馬も寂しげに嘶き征かず
17
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恣翁
掻き寄せし水の織り成す縞目こそ 細かな波の起伏なりけれ
16
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恣翁
穢れなき白襟に似て 乙女らの肢 露はなり 眩しきまでに
12
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恣翁
主の家は 苔生す軒ゆ北斗見え 風吹く寝屋に せせらぎ響く
17
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恣翁
先行きし犬は待ちたり ゆっくりと下駄を引きずる猫背の翁を
26
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恣翁
陵に登れば 澪に影映す落暉 空しく遠山に消ゆ
12
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恣翁
百日紅 華やぐ春しそやす徒を 笑ふがに咲く 風に吹かれて
16
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恣翁
嵩を増し 波の跳ぬるに驚きて 白鷺立つも 複た下りてけり
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