灰色猫のお気に入りの歌一覧
桐生賄
食卓を一緒に囲むもあと僅か「しっかり食べてね」向こうに行っても
16
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七井
はつ花の名残よな散りそおなじくはこの肺胞の底ひにとまれ
4
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朔夜
できることをムリだ出来ない不器用とくすぶっているわたしが嫌い
5
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へし切
春風よ妹が臥やせる奥つ城にこの梅の香を乗せ吹き渡れ
27
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詠み人知らず
原爆をファッションのごと言うなかれ 何も知らない 若い学者よ
14
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律子
黙ってて 質問しないで 胎内のような気分で沈みたいだけ
5
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律子
もしもしと言えずに終わる今日なので夢の中では君に逢いたい
10
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葱りんと
腰痛の夫に湿布 「ありがとう」腰なでながら 心で想う
13
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夢士
今朝の風頬に手をあて空見上ぐ雨水となりて春の足音
24
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矢車菊
花ひとつ届けるように詠いたい誰かを想うつぼみになりたい
32
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恣翁
蝋燭の香を吸ひ 紅き唇の 提灯吹き消し 「死なむ。」と囁く
22
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あふひ*・○・*
春浅し夕刻の空白みたる望むは大橋巡る巻雲
20
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只野ハル
ロケットに液体燃料を入れるようにビールを呑み無重力へ
20
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紫草
足の爪短く揃えたわたくしの指を愛しむ夫の潔癖
13
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たけくらべ
引潮の短き時に磯に下り海苔を掻きける母逞しき
15
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リクシアナ
この身にも触れる琴線残れりと知らしめるかな昨夜のメモリー
14
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只野ハル
車ぶつけて凹んだ事を意識的に単なる事実にしてみる
13
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千映
粗相した母の涙のぽろぽろとなだめる役はいつしか吾となる
16
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リクシアナ
カリヨンの音色軽やか十五時の大道芸や地下街の早春
19
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コーヤ
幼子は落ち葉集めて振りまいて葉っぱのシャワーと大はしゃぎして
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