へし切のお気に入りの歌一覧
小林道憲
水満ちて田植えのすみし嵯峨野辺に 卯の花匂う路帰りきぬ
4
もっと見る
滝川昌之
ブラウスにてんとう虫が停まり来て老いた妻にもまだ花はある
17
もっと見る
千映2
新緑に心のアルバム開けたり赤児の息子鯉のぼりの下
5
もっと見る
継海
大切と二重丸したスケジュール大きくバッテンこぬか雨の夜
4
もっと見る
兎桃
食卓に妻の陶作置きたれば見下ろす度に顔の綻ぶ
6
もっと見る
うすべに
葉桜に季節はずれの寒い風 今日もなやみは朝の身支度
10
もっと見る
うすべに
津波にも耐えたくすのき苔むして 天にひろげる枝に花咲く
11
もっと見る
兎桃
八十になれば分かると言われしが六十半ばで早その気配
4
もっと見る
横井 信
笹舟を作ってみせた父の手を思い出しつつ浮かべる水面
15
もっと見る
敦希
明け空と似た色の夕べ星出づる 時経り人の掬びに酬いる
13
もっと見る
銀
踏ん切りがつかず泣けもしないままエンドロールはじまりの黒
4
もっと見る
笹舟
鹿威し古き邪魅とて祓いける 音の沁みこむ心清らに
5
もっと見る
茂作
立夏待つ木々や草々見えわかず ただ鮮やかな萠黄色して
15
もっと見る
恣翁
草の上に腰を下ろせば 春の陽の 根にさへ籠る熱き思ほゆ
13
もっと見る
ななかまど
咲きだしたマーガレットに遠き日の花に重なるときめきありき
16
もっと見る
滝川昌之
雫さえ雨後の若葉は去りがたい柔い黄緑焦がさぬように
17
もっと見る
草木藍
古家の解かれた跡に月見草うすべに揺れて夏がまた来る
8
もっと見る
横井 信
小雨降る春の休みに絶え間なく流れる川を横切るツバメ
12
もっと見る
茂作
きぬざやのしげき實りを喜びぬ 人に分けてはさらに喜ぶ
12
もっと見る
秋日好
やうやうと足を運べばいずれかと読めぬ花の香振り返りつつ
10
もっと見る
[1]
<<
29
|
30
|
31
|
32
|
33
|
34
|
35
|
36
|
37
|
38
|
39
>>
[3729]