灰色猫のお気に入りの歌一覧
inosann
優しげに空を見上げるタンポポはうつむく僕の太陽みたいだ
17
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もなこもち
花園に香水つけて入るなかれ蜜を探して蜂が迷うよ
3
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鳥羽薊
足下の小さき骸の鳥の名も知らずや時の長さも然り
4
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千映
オオデマリ初夏の我が家に爽やかと癒しの時間ご褒美にくれ
10
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優器ルミネ
あなたがあなたでいるかぎりわたしはずっととなりでわらっています
4
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絮谷新
卒塔婆は一輪草の叢に立ち車輪の軋む音を渡せり
5
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いわなおいびと
別れゆく君を見送る春の宵音なき雨は早苗田に降る
9
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いわなおいびと
印二つ「じゃあね」と一言 こんなにも簡単に別れられるのはなぜ
4
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桐生賄
白い花 泡を盛るよに 咲く姿 花屋華やぐ 泡盛升麻
17
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秋日好
花を買いリボンもホイルも用意して君去る朝に起き出せぬ床
15
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秋日好
母の愛知らぬ夫は両手にて我が右腕を掴んで寝ていた
13
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秋日好
薄雲の蓬莱山が木々の間に見えたと思えば風が吹き行く
15
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秋日好
二週間大時計まだ止まりおり君は私の「あいだ」を知らない
8
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恵
長雨の途切れた隙間に光挿す様な君から届く短歌よ
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ゆりこ
目覚ましを黙らせてまた丸くなる優しい声の君を待ってる
9
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月虹
あの日見た星空を詠んだ上の句にまだ下の句を記せずにいる
97
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ゆりこ
席替えで隣の席になってから右と左で違う体温
9
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ゆりこ
踊り場に貼り出されてるぼくの絵が誇らしくって何度も通る
10
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月虹
音楽は身体の奥で鳴り響く君と奏でるシンコペーション
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たけくらべ
さんざめく宇宙を眺むる幼児の瞳にうつる星は遥けき
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