詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
残忍な黒い言葉で染めてゆく童話のための白いノートを
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祈り花
老いの身に餘る時間を手仕事に小さき幸を見つめてゐたり
17
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澄舟
スクランブル交差点行く誰しもが所詮一人と私知ってる
9
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澄舟
雲重き夕ぐれ時にアンソロジー届きぬ青き手紙そえられ
10
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澄舟
我が向かう青磁花瓶は我が内に欠けたるものの形のままに
10
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澄舟
桃の香の紅茶注がれはにかんで君はその後を話しはじめる
11
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澄舟
草むらに小さきものの逃げ込みて小さき風の残りていたり
11
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絮谷新
ピエタ像並ぶ廻廊翳射して葉脈流るる音の幽し
19
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澄舟
歌ヲヨミニオイデと君の葉書くる こごめ大福土産に行くか
11
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万陽
蜘蛛一匹 狭き巣の中 暮らしをる世間を知りえぬ 寂しき運命
11
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inosann
女子歯科医言の葉マスクで包みつつ目で語りかな次回の予定を
13
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桐生賄
母と子で 大好物の あんこ餅 小腹すいたら おやつの時間
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なかしぃ卿
搖れて後ガスの臭ひが滿ち溢る西宮から逃げ惑ひけり
11
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inosann
幼き頃病床の父に「テレビ欲し」と困らせしこと今も悔いにき
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沙久
「震災」を 知らぬ世代が 増える中 語り継ぐ意義 心に刻む
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まあさ
石積みの再生の「生」に込められた思いも乗せて阪急電車
21
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澄舟
古びたる脚立の上に身を伸ばしいつか失くした星探す夜
14
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澄舟
わずかなる貝紫の滴りて淡く染めゆく海をみ空を
4
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澄舟
カウンター越しにほほえむ柔肌の白きに見惚る津軽の一会
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澄舟
水色のカバーかけたる文庫本光に満ちし遠き日の書肆
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